リノベーション・リフォーム

前の建築設計作品へ

苅田の家/福岡県京都郡

苅田の家/福岡県京都郡
外観
外観
玄関
リビングからキッチンを見る
食品庫
キッチンからリビングを見る
リビング
洗面台
和室
2階
周囲に水田の広がる山の麓に佇んだ、築50年以上経つ民家の改修工事です。
既存の構造とは別に、内側に新たに柱・梁を設ける「入れ子スタイル」を採用し、構造の補強を行いました。
また、自然エネルギーである太陽熱を利用したパッシブソーラー《そよ風2》を設置するため、構造の補強と共に基礎・外壁・屋根に断熱材を施工し、家全体の断熱性能も高めています。
内部は間仕切り壁を取り除き、LDK空間と2階をそれぞれワンルームで広く設け、空気の流れが生まれるようにしました。夏は《そよ風2》の機能によって、屋内の熱気は屋外に排気され、 窓を開けると涼しい風が通り抜ける気持ち良い住空間となります。 冬は室温を一定に保ち、快適な暮らしができる住まいへと生まれ変わりました。

<改修面積>

床面積 140.25u

工期
16年05月〜16年11月

施工:岡崎建設

図面
 

(詳しい図面をご覧になりたい方は、メールでお問い合わせ下さい)

 

Before
 
After
before外観
ビフォーアフター
after外観
屋根:既存の瓦屋根を解体し、ガルバリウム鋼板屋根に改修しました。屋根の上には、集熱ガラスを取り付けています。

 

beforeアプローチ
ビフォーアフター
afterアプローチ

アプローチ:新たに大きな庇を設けて、アプローチ空間にゆとりを持たせました。

 

beforeアプローチ
ビフォーアフター
afterアプローチ

リビング:間仕切り壁を取り除き、LDKをワンルームで一体に利用することができるようにしました。

 

before和室
ビフォーアフター
after和室

和室:鴨居と敷居の変形によって建具の開閉ができず、湿気で床下が朽ちて畳が抜けそうでしたが、改修によって生まれ変わりました。

 

before2階
ビフォーアフター
after2階

2階:間仕切り壁と天井を取り除き、ワンルームで広く使えるようにしました。勾配天井とすることで、新たにロフトを設けました。

 


 


施工写真  〜《そよ風2》を設置したリフォーム〜
  

《そよ風2》を設置するまでの流れを紹介しています。

  《そよ風2》の詳細はコチラ
@解体工事
 
A基礎工事・蓄熱工事(1)
基礎
矢印
基礎

既存の建物を解体しています。
工事は建物を補強しながら進めていきます。

 

 

基礎コンクリート打設前の様子です。
基礎下に断熱材を敷き詰めることで、基礎の断熱性能と蓄熱性能を高めます。

B基礎工事・蓄熱工事(2)
 
C断熱工事・そよ風工事
基礎
矢印
屋根

基礎が出来上がりました。
基礎の立ち上り部分にも断熱材を貼り付けて断熱性能と蓄熱性能を高めます。

 

 

2階の天井に《そよ風2》のユニットを取り付け、断熱材も施工していきます。

D集熱下地工事(1)
 
E集熱下地工事(2)
屋根
矢印
屋根

屋根の上に《そよ風2》のチャンバーを取り付けた様子です。

 

 

屋根仕上のガルバリウム鋼板を施工するための下地が完成しました。

F煙試験(1回目)
 
G煙試験(1回目)
煙
矢印
煙

煙幕を吸いこませて、屋根の気密性を確認します。

 

 

チャンバーから煙が出てきました。
棟やケラバまわりから煙が漏れていないことを確認して次の工程に進みます。

H集熱下地工事(3)
 
I煙試験(2回目)
屋根
矢印
煙

屋根仕上はガルバリウム鋼板(瓦棒葺き)を施工します。
後の工程で、この上に集熱ガラスを載せます。

 

 

もう一度、屋根の気密性を確認します。

J煙試験(2回目)
 
K集熱工事
屋根
矢印
屋根

軒先に設けたスリットから煙が出てきました。
このスリットは、夏は排気口、冬は取入口としての役割を持ちます。
屋根の鋼板の隙間から煙が漏れていなければ次の工程に進みます。

 

 

太陽熱の集熱用ガラスを取り付けて、集熱工事は完成です。

Lダクト取付
 
M吹出口取付
ダクト
矢印
ダクト

そよ風のユニットにダクトを取り付けます。ダクトは1階の床下まで繋げます。

 

 

1階の床に空気の吹出口を取り付けます。
窓際に配置することで結露を防止することができます。
風量の調整機能もついています。


 


《そよ風2N》の制御盤 TC−8
  制御盤の詳細はコチラ
const5
const6

制御盤の取り付け状況です。
タッチパネルなので、操作は簡単です。

 

 

4ヶ所の温度センサーで稼働状況は管理されます。

const5
const6

各センサーで計測されたデータはグラフとして毎日記録されるので、年間を通して室内の温熱環境を管理することができます。

 

 

詳細は数値で表示することもできます。


 


前の建築設計作品へ 次の建築設計作品へ
次の建築設計作品へ
このページのトップへ